キツイ、汚い、儲からない。
そんなイメージを持たれがちな包装資材、ダンボール業界。
ネットの評判を見ると悪いイメージが中心になりがちですが、
1.海外との競争も無く
2.BtoB営業が中心で
3.新しい事にも挑戦可能!
4.そのうえ社員の在籍年数も長い
というメリットや魅力があるのはあまり知られていません。
まぁ、悪いイメージの方が先行しがちですしね。。。(笑)
今回は実際に包装資材、ダンボール業界にて勤めていた経験から業界についての魅力や評判についてをご紹介していきます。
良いところも、悪いところも載せていきますね!
知られざる業界の魅力や評判をぜひご覧ください~~~。
さくっと目次
ダンボール、包装資材業界の職種について
ダンボール、包装資材業界の就職や転職にあたりどんな仕事内容、職種があるのかご紹介していきます。
まずはどんな職種があるのかここでチェックしてみましょう!
ダンボール、包装資材業界の職種その①営業
どんな仕事でもある営業の職種ですが、ダンボール・包装資材業界では主にBtoB営業が中心になります。
通販を手掛けている会社などはBtoCを行うこともありますが、基本法人営業が中心です。
また、営業のスタイルも受注してから製造が一般的ですので、基本的には注文を受けてから作る流れになります。
ダンボール会社に勤めていても、ダンボールだけでなく、紙の箱や袋、クラフトテープなど、包装資材に関するものならなんでも売っていきます。
また、パッケージの制作ではデザインの提案などをお客様に提案していくことも多いです。
採用されやすい人や学歴は、中小企業の場合は不問なことも多いです。前職がなんでもわりと採用されることが多いです。
言われたことをただただこなすだけでなく、改善提案やデザイン提案などもしていくこともあるので、少しハードですが楽しみもありますよ!
ダンボール、包装資材業界の職種その②デザイン、設計
箱作りを主に行う職種です。
営業から依頼されたお客様からの要望に合わせて箱を作ります。
1案だけ作るのでなく、複数案の提示をしていきます。
時間に追われることも多いですが、いいものが出来た時はとても嬉しかった思い出があります。
また、箱以外にもお客様からの要望に合わせて展示什器やディスプレイ、スタジオ大道具の設計や、工作キットの作成まで、とても幅広く作業をしていきます。
また、場合によってはイラストなどのデザイン業を行うこともありました。
採用されやすい人や学歴は、デザイン系のスキル持ちは優遇されます。また、中小企業の場合は現場から設計業務へ昇格なんてことも多く見られます。
ただし、営業に比べると狭き門ではありますので、根気よく探していく必要はありますね。
応募が出ていたら、ぜひ一度挑戦してみましょう!
ダンボール、包装資材業界の職種その③現場作業員、工場オペレーター
勤め先によって多少変わりますが、大体は箱を作る機械を操作して箱作りを行うのが中心になります。
それぞれのラインによってやることは変わりますが、終日同じようなルーチン作業なことが多いです。
ちなみに工場のラインだけなイメージもありますが、細かく分けると機械のオペレーター、運送、倉庫業務などわりと細かく役割が分かれています。
また、一部の会社では、簡単な箱作の設計業務を現場作業員が行っていることもあります。
採用されやすい人や学歴は、基本不問なことが多いです。フォークリフトの資格持ちは優遇されやすいかと思われます。
ダンボール、包装資材業界の魅力
3K労働のイメージ先行のダンボール、包装資材業界ですが、実は大手中心に見れば機械化が大変進んでおり、昔のようなイメージはかなり改善されています。
そんなダンボール、包装資材業界について魅力をこちらではご紹介していきます。
魅力その1、海外との競争が少ない
実は実はなのですが、包装資材の中でもダンボールに関しては、海外との競争が極めて少ない業界なのです。
理由は簡単で、
国産のダンボールがクオリティが高く、極めて安い
また、大きさの割に安いという理由もあって、海外からのコンテナ輸入の採算性が極めて合わないという問題もあります。
納期の問題と在庫スペースの問題もあるため、海外への発注もほとんど聞きません。
あの世界一のダンボール消費量を誇るコスト管理が厳格な某通販会社も、日本の倉庫から出荷するダンボールに関しては国内(日本)企業のダンボールを使用しています。
魅力その2、箱作りだけじゃない!素材の魅力を生かした新しい事に挑戦可能
最近TVでも特集されているダンボール家具を中心に、文具やおもちゃ、クラフト商品、猫の爪とぎなど多岐にわたった商品開発が盛んにおこなわれています。
まだまだ可能性に満ち溢れた素材ですし、自分のアイディアが大ヒット商品に繋がる可能性も充分あります。
売り先の関係で前職の経験を充分活かすことも可能なので、キャリアの無駄も少ないです。
魅力その3、BtoBの法人営業中心!BtoCに比べてストレスが少ない!
勤めているダンボール会社が催事出店や個人向けにネット販売でもしないかぎり、基本的にお客様はBtoB、法人企業が中心になります。
飛び込みノルマなどは少なく、基本的にはルート営業中心になります。
新規開拓する場合も法人向けが中心になりますし、飛び込みでも話は聞いてもらいやすいです。
魅力その4、人類史でも稀にみる完成された素材!これからも需要の増大が見込まれる
ダンボールに関しては、リサイクル性や機能性の関係で素材としては殆ど完成されています。
そのため、これを上回る素材が今後誕生するかといえば、それはそれは相当難しいことではないでしょうか?
それよりも、これからダンボールという素材が過去に木箱市場を駆逐して業界を一変させたように、今までの既存の業界の商品をダンボールに変えていく可能性の方が高いです。
例えば家具やペット商品、工作キットなどのクラフト商品なんかは元々木製品の市場だったわけですし。。。
通販関連での需要の増大も相まって、これからもダンボール業界への追い風は吹き続けるでしょう。
魅力その5、女性でも活躍の場が多い
現場などでも工程によっては女性が多く活躍されているのがダンボール業界です。
重労働のイメージが先行していますが、サンプルのカット作業や小ロット商品の制作では重量物をほとんど持ちません。
そもそもダンボールは軽いですし。。。(笑)
設計などでは美大、芸大の人も多く活躍しており、営業現場でも女性営業を多く見てきました。
特にパッケージの提案では、女性営業や女性設計担当の方が最終消費者の事を考えると良い提案が出てきます。
魅力その6、転勤が少ない
ダンボール業界、特に業界の中小企業へ就職すると転勤などはほとんどありません。
他地域に工場がある場合は転勤などもありますが、営業エリアは会社がある都道府県が中心になります。
地元で就職したい!転勤は嫌だ!なんて人にとってはとても魅力のある職場では無いでしょうか?
ダンボール、包装資材業界の悪い部分
朝がそこそこ早い
製造業の現実ともいえますが、どうしても朝は早い時間になってしまいます。
遅くとも8時半、早いところだと8時から始業開始!なんて会社も多かったです。
ただ、最近では9時スタートの方向で動いている企業も多くありますので、求人の際にチェックしておけば大丈夫でしょう。
社員の在籍年数が長いので、保守的な会社も
社員の平均年齢はけっこう高めになっています。
ルート営業中心の為以外と退職しないんでしょうかね??
そのため、変化を嫌う企業も多くあります。
ホームページが無い会社も多いぐらいですからね。
ただ、社長や代表は現状に対し比較的不安を持って新しい事に挑戦していることも多い為、外部からの新しい刺激を好意的に見て貰えることも多いです。
新しい事に挑戦しようとする場合、社長や代表が応援してくれることも少なくないですよ!
得意先によってはハードワークになることも
ダンボールで什器設計をメインにしている企業だと、どうしても手配すべき部材や準備が多くなり、残業も多めになりがちです。
また、印刷系の会社と取引がある場合は短納期での要求も多くあるため、営業担当の人が遅くまで残業していた!なんてこともありました。
ただ、季節によってはまったりしていることも多くありましたので、一概にハードともいえないかもしれませんね。
若者への求人問題もありますので、これからはこういった問題も是正されていくでしょう。
若い人が少ない
よく言えば若手でも目立つことが出来る。悪く言えば同じような若い人が少ない。
古いノリがいまだに通用する事も・・・。
なので、自分が就職・転職した会社を自分が変えていく!ぐらいの勢いで活動していくのがいいかもしれません。
なんだかんだでどの企業も若手採用には力を入れていますし、積極的な発言は好意的に受け入れられ易いですよ。
ダンボール、包装資材業界へ転職、就職するには?
良い部分、悪い部分について書いてみましたが、では実際に就職や転職するにはどうしたらいいのか?についてを下記で書き記しておきたいと思います。
どのようにして転職や就職するための企業選びをするのか、参考にしてみましょう!
紙、ダンボール業界に就職する際、持っておいた方がいい資格
資格として所持しておくと有利なのは
1.普通自動車免許
2.フォークリフトの免許
3.簿記3級程度の知識
これらの項目の2つ、あるいは3つを持っておくと、仕事や就職、転職がとてもやり易くなります。
転職、就職する際にチェックすべきポイント
転職・就職する際、好待遇な企業にいきたいと思うなら、下記の部分を要チェックしておいてください。
1.ホームページで事前に情報収集を行う
2.企業がSNSをしているかチェックする
3.企業が自社オリジナルでBtoC向けの商品開発を行っている
この3点は、チェックしていて問題は無いように感じます。
特に3などを行っている企業は、あなたのアイディアに前向きなアドバイスくれることも!!
就職、転職する場合、どこで探すべきか
ダンボール業界への就職や転職は、
大手なら転職・就職サイト、各学校への求人情報。
中小企業ならハローワーク、各企業の求人情報(ホームページ)チェック、各学校への求人情報。
これが定番の転職の方法になります。
個人的なオススメは大手への就職や転職です。
各業界共通で、昨今の求人難に対して対策をいち早く打ってきているのは大手企業、又は中堅企業が中心です。
当然、新しい社員を呼び込む、又は今いる社員が離職しないようにする事に積極的に取り組んでおり、待遇もかなーりイイ感じになってきています。
株式会社レンゴーさんの福利厚生なんかは、その辺の製造業を蹴散らすぐらいの充実度ですからね。。。
3人目の子供誕生で100万円支給とかサービスよすぎぃ~~~。
技術を磨く現場系の仕事も大手の工場なら安心です。
すんごいオートメーション化されているので、安心・安全ですよ!
過去の経験から言わせて貰うと、現場作業員の方が残業分の給料がしっかり払われていたので営業や設計担当よりも時間給換算したら充実していた気が・・・。
現場系の求人情報は下記サイトからチェックしてみましょう!
中小企業への就職は個人的にはオススメすべきかどうか半々な気持ちです。
テンプレ通りのキツイ、汚い、儲からない職場が多い事も。。。
求人情報はハローワークでの求人チェックが中心になります。
ただ、地方でもネットショップやweb向けの活動を積極的に取り組んでいる企業は福利厚生が充実していることが多いです。
株式会社ダンボール・ワンなどネットに力を入れているところの求人への意気込みは本当に凄いです。
優良企業については、直接企業ホームページをチェックしておくのがオススメです。
今回のまとめ
如何でしたでしょうか?知られざるダンボール、包装資材業界の転職や就職情報。
個人的には、日本の製造業の中でも海外との競争が少なく、これからも需要が見込める業界です。
定年まで、得意先次第ではありますが、末永く勤めることが出来ると思っています。
また、ダンボールやパッケージはどの業界でも使用していることが多く、売り込む際に担当者との会話の中で前職の経験が生かされる事も多いです。
キャリアを無駄にせずに済むのもいいですね。
これからもダンボール、包装資材業界の就職や転職情報を載せていきたいと思いますので、これからもご期待ください!
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