ダンボールでアート活動されているアーティストさんや、ダンボールで子供向けの工作されているママさん、ダンボールが好きなお子さんや、ダンボールで趣味の作品作りをされているパパさん等に、是非みて頂きたいダンボールについて学ぼうシリーズ!
今日はダンボールの材質についてのお勉強です。
前々回の、ダンボールシートの種類と用途についてにて、ダンボールシートには色々な厚みのものがあるのが学べたと思います。
当然ながら、厚みのあるものほど強度が強くなっていくのですが、実は同じ厚みでも、材質が違うと強度が大きく変わる事もあるのです。
そんな奥深いダンボールの材質のお話を、今からお伝えしていこうと思います。
さくっと目次
ダンボールの材質による違い
ダンボールの強度は材質によって異なります。
では、どんな感じで異なっているかというと、下の画像なような感じでダンボールの材質には種類があります。
ざっくりとな分類ですが、Kの後の数字が多くなるほど強度が上がり、Cになると強度が弱くなります。
ではなぜ強度に差が出るのかというと、それは古紙の配合率によるからです。
Kの数字が上がるほど、クラフトパルプの比率が高くなっていき、K11ともなると、100%木材から生成したダンボールの原紙(紙)を使うようになります。
木材から紙に変わったところなので、木材のような強さが可能な限り残ります。
逆に、C5になってくると、ダンボールをリサイクルした古紙等を多く使用したダンボールとなります。
古紙の配合率が高くなっていくと、どうしても紙同士の結びつきが弱くなり、強度が低下していきます。
ちなみにですが、リサイクルという観点で言うと、Cライナーの方が圧倒的にリサイクルされたダンボールになります。
ダンボールの材質による見分け方
古紙配合率とヴァージンパルプの配合率による材質の違いについて、なんとなくご理解出来たかもしれません。
ですが、そんなことよりももっと大事なポイントがあります。
それは見分け方です。
というわけで見分け方の違いについてご説明します。
ずばり説明してしまうと、色の濃さで判断が可能です。
極端な例になりますが、K11とC5のダンボールシートを並べてみました。
写真の関係で少しわかりにくいかもしれませんが、色の違いが判るかと思います。
ちなみに実物のK11はもう少し濃い色です(笑)
材質による値段の違い
材質が異なる事によって値段も大きく変わります。
例えばK11とC5では、同じ厚みでも値段に5倍ほどの開きがあることもあります。
ダンボール箱を発注したりする場合はこの強度の違いも意識しておくとよいかもしれません。
Amazonのダンボールケースは、C5の材質を多用していることが多いです。
コストを意識して使っているのかもしれませんね。
ちなみにですが、箱として最も安い組み合わせは、Bフルート(厚さ3mm)でC5のダンボールケースです。
ダンボールの材質による違いを生かす方法
この材質による違いを生かす方法にはどんなものがあるのでしょうか?
材質による違いを生かす方法として、例えば
- 色の違いを生かした作品作り
- 強度の違いを生かした作品作り
- 強度を統一した作品作り
が良いかもしれません。
スーパーやホームセンターで貰える無料のダンボールはC5、又はK5,6の場合が多いです。
Aフルート(厚さ5mm)、Wフルート(厚さ8mm)のものは、K5,6が多く、Bフルート(厚さ3mm)のダンボールはC5のものが多いです。
貰ってくる場合は、厚みを統一するだけでなく、材質による違いも意識して回収しておくと作品作りに生かせるかもしれませんね。
材質による違いの話は如何でしたか?
ダンボールは厚みによる違いだけでなく、材質による強度の違いもあります。
こういった違いを意識すると、ダンボール箱や段ボールシートを見る時も楽しくなりますよ♪
以前のダンボールの種類と用途についてお勉強の記事も合わせてご覧頂き、是非ダンボールの世界をお楽しみください。
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